夏休み

なんかやっていた研究がひと段落したので、夏休みという気分になった。休みといっても、来月学会にふたつ出るし、帰省だとか自主隔離だとか、まあコロナもあるのでそんな休み感があるかはよく分からない。それでも、博士を始めてから能動的に休む時間が増えたので、夏の間に一ヶ月くらいは何かをする時間は取れるだろう。

何か、ねえ。夏休みって何をしていたんだっけ?

修士の頃は、なんだかんだ、忙しくしていた気がする。M2の夏は、あまり思い出したくないがかなりドタバタだった。M1の夏は、初めて学会に、それも3つも参加した。合間で新しいトピックも勉強していたし、カフェの店員さんと仲良くなった。学部の頃から同じスケジュールアプリを使っているが、今見ると学部生の頃は旅行、サークルの合宿、夏季セミ、他にも飲み会やらなんやら色々している。人間的な活動をしている。そういえば、なんかそういうのをこっちでは social というらしい。Friday social とか Grad social とか、めっちゃ使う。多分 social events の省略とかなんだと思うけど。なので social distance を社会的距離って堅苦しく訳すのは多分ニュアンスが違うんだろう。

話を戻すと、私にとって夏というのはなんか3日〜1週間くらいのイベントが散発的にいくつか入っていて、合間にある3日くらいずつの何もない日をダラダラ過ごしていたら通り過ぎていく、そういうものだった。もちろん、もう働いてる人から見ると「何を夏休みなんて寝ぼけたことを言ってるんだ」と思われるのかもしれないが、こういう時は学生であることを主張させてもらおう。日和見主義者の特権である。

それにしても問題である。夏休みなのに、イベントがない。何をすればいいんだろうか。日本の大学生たちは夏休み何をするんだろうか。結局、サークルの合宿とかそういうものは帰って来ないんだろうか。

非日常が与えられずただ休みだけが与えられると困ってしまう。平坦さから逃れるように、思考はメタに逃げ上がる。そうやって何回か押し上げられると、急転直下の袋小路である。

こうやってふと旧友を訪れるようなことが増えていくのだろうか。これは2021年に限った話ではないのかもしれない。それでも、狭い意味での夏休みはあと何回もないんだから、まとまった時間がなきゃ出来ないようなこと、探しておかないとな。